横断歩道 なぜカラーに?

赤や青、それに緑の交差点も。

このところ、白線と白線の間に「カラー舗装」が施された横断歩道を見かけるようになりました。

沖縄で、その背景を取材しました。

青や黄緑の横断歩道が

沖縄県浦添市と、豊見城市の小学校前で見つけたのは青い横断歩道。

赤っぽい色の交差点もありました。

県民に話を聞いてみると…

「びっくりしました。初めて見た時」

「2、3週間ぐらい前からじゃないですかね…」

「目立って上等じゃないですか」

那覇市の信号がない交差点では、すべての横断歩道が黄緑色に。

なぜなのでしょうか??

この道路を管理する那覇市に聞いてみました。

那覇市の担当者
「色を塗った、施工した日は令和6年2月14日に施工しております。事故が多発しているという情報がありまして…」

「横断歩道を横断中」に起きる事故は多く

沖縄県内では去年、人と車の事故の3件に1件が「横断歩道を横断中」に起きています。

さらに、歩行者がいる横断歩道で止まる車は沖縄県は3割ほどで、全国ワースト8位という調査結果もあります。

さきほどの那覇市泊では、出会い頭の事故の多発を受けて警察が市にカラー舗装を提案しました。

那覇署交通対策課 宮城 敦課長
「交通量ですとか、地形、見通しの状況など色々な要因が重なって事故が起きやすい環境になっている。強調することで出会い頭事故の抑止に一定の効果があるのではないか」

横断歩道のカラー化 次の一手は

横断歩道の安全性をどう高めるか。

さらなる一手は、糸満市が先月、県内で初めて導入した「横断者注意喚起灯」です。センサーに手をかざすと、ライトが点滅。ドライバーに横断者がいることを知らせます。

設置のきっかけは、去年、小学1年生の児童が横断中の事故でけがをしたことでした。
保護者たちの要望もあり、市が注意喚起灯の設置に踏み切りました。

糸満市建設課 久保田剛啓 係長
「ドライバーさん、歩行者、それぞれが注意していただいて事故のない、住みやすい町作りができれば」

入学シーズンからのこの時期、特に気をつけてほしいと小学校の校長は訴えています。

糸満小学校 比嘉清 校長
「(子どもたちは)自分が横断歩道に立ったら、車は止まってくれるもんだって信用している。学校に通う道に慣れる、友達と一緒に帰るということで注意がどんどん遊びとか、友達とか、そこに集中するんですね。ぜひ、子どもの姿見たら、学校周辺にきたらっていう意識で徐行してほしいし、特に横断歩道の所では、止まる、すぐ止まれるっていう意識を持ってほしい」