“テスラ 世界の従業員の10%以上を削減の方針” 欧米メディア

アメリカの電気自動車メーカー、テスラが、世界の従業員の10%以上を削減する方針だと欧米のメディアが報じました。中国のEVメーカーとの競争などを背景に販売台数が減少したことに対応して収益力の改善を図る狙いがあるとみられています。

欧米のメディアは15日、テスラのイーロン・マスクCEOが世界の従業員を10%以上、削減する方針を社内メールで従業員に伝えたと報じました。

ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、従業員へのメールの中でマスクCEOはコストを削減して生産性を向上する必要があるとしたうえで、「私たちは組織の徹底的な見直しを行い、世界で10%以上の人員削減という難しい決断を下した。これほど嫌なことはないがやらなければならない」などと伝えたということです。

テスラの従業員は去年の年末の時点で14万人余りで、10%はおよそ1万4000人にあたり、実施した場合は大規模な人員削減となります。

テスラは、中国のEVメーカーとの競争やEV需要の伸びの鈍化を背景に、先月までの3か月間の新車販売台数がおよそ4年ぶりに前の年の同じ時期を下回っていて、人員削減には収益力の改善を図る狙いがあるとみられています。