アメリカ 3月の小売り統計 前月比0.7%増

アメリカの先月の小売業の売上高は前の月と比べて0.7%増加し、市場予想を上回りました。堅調な個人消費がアメリカ経済をけん引する状況が続いていて、市場ではFRB=連邦準備制度理事会の利下げ時期が遅れるという見方が広がっています。

アメリカの商務省が15日に発表した先月の小売業の売上高は、7095億9000万ドル、日本円で109兆円余りでした。

前の月と比べ0.7%増加し、0.3%程度の増加を見込んでいた市場予想を上回りました。

小売業の売上高が前の月を上回るのは2か月連続です。

項目別では
▽「ネット通販など」が2.7%
▽「ガソリンスタンド」が2.1%
▽「外食」が0.4%
それぞれ増加しました。

アメリカでは、堅調な個人消費が企業の売り上げを増加させ賃金や物価の上昇につながっていると指摘されていて、先週発表された先月の消費者物価指数も前の年の同じ月と比べて3.5%の上昇と市場予想を上回り、インフレの根強さを示す形になりました。

市場ではFRBの利下げが遅れるとの見方が広がっていて、パウエル議長が16日首都ワシントンで開かれるイベントで物価や個人消費の現状、それに利下げ時期などについてどう発言するか注目されています。