教職員の負担軽減へ“ドローンで下校の見守り”実証実験 千葉

中学校の生徒が下校する際の見守り活動をドローンを使って行い、教職員の負担を減らそうという実証実験が千葉県東庄町で始まりました。

東庄町唯一の中学校、東庄中学校では週に1回から2回、生徒が一斉下校を行う際に教職員が車で巡回して見守りを行っています。

この際の教職員の負担を減らそうと、車の代わりにドローンを使って見守る実証実験が15日から始まりました。

実証実験ではドローンを上空80メートル程度の高さに飛ばして、生徒が下校する様子をカメラで撮影し、中学校では送られてきた映像をモニターで確認していました。

また、ドローンに備え付けたスピーカーを使い、通学路を通る人に交通安全を呼びかける音声も流しました。

東庄中学校の都祭史校長は「見守りができる地域の人が少なくなっている現状の中で、鮮明な映像で見ることができた。教職員の負担が減ることを期待したい」と話していました。

ドローンの操縦を担当した一般社団法人国際ドローン協会の榎本幸太郎代表は「防犯カメラが設置しにくい場所でも、広い範囲を見ることができる。教職員の働き方改革のほか、事件・事故を未然に防ぐ抑止力にもつながる」と話していました。