熱帯域に生息 凶暴なオオメジロザメが釣り上げられる 宮崎

世界の熱帯域に生息する凶暴なサメとして知られているオオメジロザメが、宮崎市の川の河口近くで釣り上げられました。日本では一般的に沖縄より北には生息しないとされていて、研究者は海水温の上昇で行動範囲が広がっているのではないかと推測しています。

釣り上げられたのは体長1メートル26センチ、体重18.5キロのオオメジロザメです。

14日午後、宮崎市の会社員の河野喜一郎さん(39)が宮崎市の大淀川の河口付近で釣りをしていたところ、突然、強烈な当たりを感じたということです。

河野さんは200メートルほど下流に移動しながら釣り上げ、連絡を受けた宮崎大学と外部の研究者が顔先の形や目の大きさなどからオオメジロザメと判断したということです。

オオメジロザメは世界の熱帯域に生息する凶暴なサメで、淡水に適応して川をさかのぼることでも知られています。

国内では沖縄より北には生息しないとされてきましたが、大淀川の河口付近では8年前の2016年にも釣り上げられたことが当時の写真から確認されています。

大淀川のオオメジロザメについて調べている研究者の緒方悠輝也さんは、海水温の上昇で行動範囲が広がっているのではないかと推測したうえで「過度に恐れる必要はないが、急な動きや血に刺激され人を襲うこともあるので注意してほしい」と話しています。