珠洲から富山のホテルで2次避難の約50人 石川県内の宿泊施設へ

能登半島地震で被災し、富山県のホテルで2次避難を続けていた石川県珠洲市の人たちが、受け入れの終了に伴って石川県内の宿泊施設に移りました。

ことし1月に珠洲市から富山市のホテルに2次避難していたおよそ50人は14日で受け入れが終了するため、石川県の白山市と小松市の宿泊施設に移ることになりました。

このうち12人は、自家用車やバスで、およそ3時間をかけて移動し、14日昼すぎ、白山市のホテルに到着しました。

そして、ホテルの従業員から館内の設備や食事について説明を受けたあと、部屋に入っていました。

このホテルには、仮設住宅や公営住宅など次の住まいが決まるまでの間、最長でことし7月まで滞在できるということです。

夫婦で避難している谷麻由美さん(72)は、「同じ石川県でも、初めて来た場所なので、帰ってきたという実感はありません。仮設住宅が決まっていないのでとても不安ですが、できるだけ早く帰りたいです」と話していました。

白山市のホテルの山崎太一朗代表取締役は「長い避難生活が続き、健康面などでさまざまな配慮が必要なので、皆さんが健康で快適に過ごせるよう、積極的にコミュニケーションを図っていきたい」と話していました。