“イランがイスラエル関係の船舶を拿捕”イラン国営通信

イランの国営通信は13日、中東にある海上交通の要衝、ホルムズ海峡付近で、イランがイスラエルに関係のある船舶を拿捕(だほ)したと伝えました。イラン側は今のところ正式な声明などは出していませんが、シリアにある大使館の建物を攻撃されたことへの報復措置の一環である可能性があります。

イランの国営通信は13日、ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ海上交通の要衝、ホルムズ海峡付近で、イランの軍事精鋭部隊・革命防衛隊の海軍が、イスラエルに関係のある船舶を拿捕したと伝えました。

拿捕された船舶は、ポルトガル船籍で、イスラエル人の実業家が関わっているとしています。

またこの船舶は、イランの領海に向かっていると伝えています。

イランは、今月1日に、シリアにある大使館の建物がイスラエルによるとみられる攻撃を受け、革命防衛隊の司令官らが殺害されていて、報復を宣言していました。

イラン側は今のところ正式な声明などは出していませんがイスラエルに対する報復措置の一環である可能性があります。

今後、両国の間で報復の応酬がエスカレートした場合、ガザ地区の情勢をめぐり混迷を深める中東情勢が、さらに緊迫化することが懸念されます。

イスラエル外相「国際法に違反して海賊行為」

イスラエルのカッツ外相は13日旧ツイッターのXへの投稿で、イランの革命防衛隊が、船舶を拿捕したとしたうえで、イラン側に対し「ハマスの犯罪を支援するばかりか、国際法に違反して海賊行為を行っている」と非難しました。

そして国際社会に対し、イランに制裁を行うよう呼びかけました。