バスケ Wリーグ決勝第1戦 富士通がデンソーに勝ち 優勝に王手

バスケットボール女子、Wリーグのプレーオフファイナル第1戦が都内で行われ、レギュラーシーズン1位の富士通が64対57で勝って16年ぶりの優勝に王手をかけました。

先に2勝したほうが優勝となるWリーグ、プレーオフファイナルは13日、第1戦が東京・調布市で行われ、プレーオフを勝ち上がったレギュラーシーズン1位の富士通とレギュラーシーズン2位のデンソーが対戦しました。

第1クオーターは激しく競り合う展開となり、富士通は町田瑠唯選手が、デンソーは日本代表の馬瓜エブリン選手がそれぞれ得点を重ねるなど16対16の同点で、第2クオーターに入ると富士通は町田選手を中心にした攻撃で36対32とリードを奪い前半を終えました。

第3クオーターでは富士通はキャプテンの宮澤夕貴選手を中心に得点を重ねる一方でデンソーはミスからボールを失う場面が目立ち、富士通が51対43でさらにリードを広げました。

第4クオーターに入るとデンソーが高田真希選手と赤穂ひまわり選手の2人の日本代表のスリーポイントシュートなどで一時、2点差まで迫りましたが、富士通も日本代表の林咲希選手の連続得点などで再びリードを広げ、64対57で勝って16年ぶりの優勝に王手をかけました。

富士通は町田選手がチームトップの15得点、アシストも両チームを通じてトップの7と司令塔としての役目を果たしました。

対するデンソーは馬瓜選手が両チームを通じてトップの21得点をマークしましたが、序盤からファウルがかさんだ高田選手がベンチに下がる時間が増え、第4クオーターには5つめのファウルで退場するなど、勝負どころでの大黒柱の不在が響きました。

宮澤夕貴 “初戦を取るか取らないかは本当に大事”

富士通のキャプテン、宮澤夕貴選手は「リバウンドを全員で取りにいくというボールへの執着心がよかった。足も動いていたし、中を守ることができていた。初戦を取るか取らないかは本当に大事なので、初戦に勝ってうれしい」と勝因を振り返りました。

マッチアップした日本代表の高田真希選手については「ボールを持たれる前が勝負だと意識していて、完璧ではないが嫌がらせることはできたと思っている」と話していました。

そして、「相手は次もエネルギッシュにくると思うので、受け身にならずに、きょうのようにアグレッシブに自分たちらしさを出して勝って優勝したい」と話していました。

町田瑠唯 “アグレッシブに攻めたので勝ちにつながった”

チームトップの15得点、7アシストをマークした富士通の町田瑠唯選手は「スリーポイントシュートのチャンスがうまくつくれなくても、インサイドやジャンプシュートで得点できそうだったので、そういうゲームコントロールに変えた。全員がアグレッシブに攻めたのできょうの勝ちにつながった」と振り返りました。

そのうえで「1勝はしたが、あしたもタフなゲームになると思うので、アグレッシブなディフェンスから自分たちのリズムに持っていって、勝って優勝できるように頑張りたい」と力強く話していました。