鹿児島 口永良部島噴火警戒レベル3 “噴石や火砕流に警戒を”

鹿児島県の口永良部島で火山性地震が増加し火山活動が高まっているとして、気象台は13日午後、噴火警戒レベルを「入山規制」を示すレベル3に引き上げました。
古岳火口と新岳火口からおおむね2キロの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

鹿児島地方気象台によりますと、鹿児島県屋久島町の口永良部島では、4月から古岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震が増えていて、13日までの10日間で130回以上に達しています。

また、2023年6月ごろから古岳付近の膨張を示す地盤の変動が観測されていて、現在も、膨張した状態が維持されているということです。

このため、気象台は、口永良部島で火山活動が高まり噴火のおそれがあるとして、午後0時35分、火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルをレベル2から「入山規制」を示すレベル3に引き上げました。

古岳火口と新岳火口からおおむね2キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では火砕流に警戒してください。

口永良部島の噴火警戒レベルが「3」となるのは3月27日以来です。

口永良部島では、最近では、4年前の8月に噴火が起きています。

政府「情報連絡室」を設置し情報収集と警戒に

政府は、鹿児島県の口永良部島で火山活動が活発になっていることを受けて、13日午後0時35分、総理大臣官邸の危機管理センターに「情報連絡室」を設置し、情報収集と警戒にあたっています。