【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(4月13日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる13日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、およびロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ウクライナ東部 国境や前線に近い集落の住民避難へ 警戒強まる

ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍は、東部ハルキウ州へのミサイルや無人機などによる攻撃を繰り返し、市民の死傷者が相次いでいるほか、発電所などのエネルギー施設に深刻な被害が出ています。

なかでも、ロシアとの国境や前線に近い地域では、連日のようにロシアからの攻撃があり、ハルキウ州のシネグボフ知事によりますと、12日までの3日間で14歳の少女を含む4人が死亡したほか、およそ10人がけがをしたとしています。

攻撃が強まっていることを受けてシネグボフ知事は、11日、国境や前線に近い47の集落から、180人余りの子どもとその家族を避難させると発表しました。

アメリカの政治専門サイト「ポリティコ」は、ウクライナのイエルマク大統領府長官の話として、来月末から6月はじめにロシア軍が始める可能性がある攻勢で、ハルキウ州の中心都市ハルキウが主な標的になりうると伝えるなど、ウクライナ側では警戒が強まっています。

ウクライナ エネルギー施設の被害相次ぎ 各国に防空面支援求める

ウクライナではロシアによる攻撃でエネルギー施設に深刻な被害が相次ぎ、ゼレンスキー大統領は各国に防空面での支援を改めて求めました。

ウクライナでは、ロシアのミサイルや無人機による攻撃でエネルギー関連施設に深刻な被害が相次ぎ、電力会社によりますと、12日も東部のハルキウ州やドネツク州など各地で停電が続いています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ポーランドのドゥダ大統領との会談で「ウクライナはロシアによるミサイル攻撃にますます苦しんでおり、毎日、インフラが破壊され、人々が死んでいる」と述べ、各国に防空面での支援を改めて求めました。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は11日、ウクライナは人口が集中する地域の防空と前線での防空との間で難しい決断を迫られていると指摘しています。

軍の動員に関する改正法案が可決 ウクライナの若者の反応は?

ウクライナの議会では、前線での兵士不足が指摘される中、動員逃れを防ぐことなどをねらった改正法案が11日、可決されました。

これについて、首都キーウの大学に通う21歳の男子学生は「この法律はウクライナの人々にとって必要なものだ。ロシアには私たちよりはるかに多くの兵士がいるからだ」と話していました。

また、恋人が軍にいるという25歳の女性は「前線にいる兵士を交代させる手助けになればすばらしいと思う」と話していました。

一方で18歳の男子学生は祖国のために戦う用意はできているとしながらも「前線で砲弾に当たって死ぬのは怖い」と複雑な気持ちを吐露していました。