小池都知事 学歴の信ぴょう性に疑問呈する雑誌記事に反論

東京都の小池知事の学歴に関して、知事の側近だった弁護士が信ぴょう性に疑問を呈する内容の記事が、月刊誌に掲載されました。これについて小池知事は「卒業証書や卒業証明書は公にし記者会見や都議会などでも説明してきている。選挙のたびに記事が出るのは残念だ」と反論しました。

都の元顧問で知事の側近だった小島敏郎弁護士は、10日発売された「文藝春秋」で、4年前の都知事選挙前に、小池知事が公表しているエジプトのカイロ大学卒業という学歴について、卒業を裏付ける声明文が東京にあるエジプト大使館のSNSに掲載された経緯に疑問を呈しました。

これについて小島弁護士は12日夕方、都内で取材に応じ、当時、議会などで学歴の信ぴょう性を知事が追及される中、小池知事に対し、「大学に声明を出してもらえばいいのでは」と自分が提案し、その3日後に声明が掲載され、期間が非常に短いなどと指摘しました。

そのうえで「カイロ大学を卒業していないことについて相当な理由があると判断した。自分は偽装工作に加担してしまったのではないか」と述べました。

一方、小池知事は、午後に都庁で開かれた定例会見で声明について「カイロ大学が意思を持って出したと認識している」と述べました。

そのうえで「何度も申し上げているが、大学を卒業し、その大学が卒業を認めている。卒業証書や卒業証明書は公にし記者会見や都議会などでも説明している。選挙のたびに記事が出るのは残念だ。なぜ理解してもらえないのか、むしろ、困惑する部分が多い」と反論しました。