円相場 一時 約34年ぶりの円安ドル高水準を更新

12日の東京外国為替市場、アメリカで早期の利下げの観測が後退していることを背景に円安が進み、円相場は一時、およそ34年ぶりの円安ドル高水準を更新しました。

12日の東京市場では、政府・日銀による市場介入への警戒感はあるものの円安基調が続き、円相場は一時、153円40銭近くまで値下がりして、およそ34年ぶりの円安ドル高水準を更新しました。

その後はいくぶん円が買われ、午後5時時点の円相場は11日と比べて、12銭円安ドル高の、1ドル=153円24銭から25銭でした。

一方、ユーロに対しては11日と比べて77銭円高ユーロ安の1ユーロ=163円73銭から77銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0684から85ドルでした。

市場関係者は「原油価格が上昇傾向となっているうえ、このところ、アメリカで発表された経済指標を背景に、FRB=連邦準備制度理事会が早期に利下げを行うという観測が後退していることから、市場では、ドルを買って円を売る動きが再び強まっている」と話しています。