ビッグモーター 中古車盗難事件 山梨で2台乗り捨てられる

中古車販売会社「ビッグモーター」の各地の店舗で中古車が盗まれた事件で、このうち山梨県で盗まれた5台のうちの2台が店の近くに別々に乗り捨てられていたことが捜査関係者などへの取材で分かりました。1台は事故を起こして道路脇の住宅の敷地に入り込んで止まっていて、警察は、窃盗グループが関与しているとみて捜査しています。

会社などによりますと埼玉、群馬、山梨、長野の「ビッグモーター」の店舗で、ことし1月以降少なくとも29台の中古車が盗まれ、各地の警察が窃盗事件として捜査しています。

このうち山梨県では今月5日の未明から朝にかけて甲府市と甲斐市の店舗で5台が盗まれましたが、その後の捜査関係者への取材で甲府市で盗まれた2台が店の近くに別々に乗り捨てられていたことが新たに分かりました。

1台は盗み出された直後とみられる午前5時前に、店舗から西におよそ500メートル離れた交差点で別の車と出会い頭に衝突し、道路脇の住宅の敷地に入り込んで止まりました。

警察が駆けつけたときには運転していた人物はすでに逃走していたということです。

乗り捨てられた車を近くに住む人が撮影した画像には黒い車の後ろ側が大きく壊れ、運転席のエアバッグが作動して開いたままになっている様子が写っていました。

警察は窃盗グループが関わっているとみて、周辺の防犯カメラの映像を解析するなど捜査しています。

現場近くに住む人「『ドドドン』という大きな音」

車が事故を起こしたあと乗り捨てられた現場の近くに住む人は、「『ドドドン』という大きな音がして、トラックでも突っ込んだのではないかと思った。通学路でもあり怖いので早く逃げた人物が捕まってほしい」と話していました。