木原防衛相“「2プラス2」で具体的成果に” 日米首脳会談受け

木原防衛大臣は、日米首脳会談で、自衛隊とアメリカ軍の指揮・統制の向上など防衛協力を深めることで合意したことを受けて、外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」で具体的な成果につなげたいという考えを示しました。

ワシントンで行われた岸田総理大臣とバイデン大統領との首脳会談では、アメリカ軍と自衛隊の連携をより円滑にするため、それぞれの部隊の指揮・統制を向上させることや、防衛装備品の共同開発・生産などの協議の場を設けることなどで合意し、外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」で具体的な議論を行うことを確認しました。

これについて木原防衛大臣は、12日の閣議の後の記者会見で「あらゆるレベルで議論を進展させ、わが国の防衛力の抜本的強化と日米同盟の抑止力、対処力の強化に向けて、具体的な成果につなげられるよう努力していきたい」と述べました。

一方、「2プラス2」の実施時期については現時点では回答できないと述べましたが、政府関係者によりますと、来月末に東京で開催する方向で調整しているということです。

木原防衛相「沖縄本島内に訓練場 あらゆる選択肢検討」

木原防衛大臣は、沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画を断念したことをめぐり、かわりの訓練場を沖縄本島内に設けることは不可能ではないとの認識を示した一方、あらゆる選択肢を検討する考えを示しました。

沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画をめぐっては、周辺が住宅地であることなどから地元の住民から反対する声が相次ぎ、木原防衛大臣は11日、計画を断念することを表明しました。

これについて木原大臣は、12日の閣議のあとの記者会見で、かわりの訓練場は沖縄本島内に設けるのか問われたのに対し「沖縄本島でも周辺の環境に十分に配慮して検討を行うことで、住民生活と調和しながら訓練の所要を満たすことは不可能とは考えていない」と述べました。

その一方で「地元の状況をしっかりときめ細かく把握、分析した上で、あらゆる選択肢を検討して結論を得たい」と述べました。