【詳細 12日】米紙“イラン側の報復攻撃 48時間以内にも”

イスラエルにより大使館が攻撃されたとして、イランが報復を宣言する中、アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルは11日、イラン側の報復攻撃が48時間以内にも行われるとみて、イスラエルが備えを進めていると伝えました。一方でイラン側は最終決定をしていないとも伝えています。

※イスラエルやパレスチナに関する日本時間4月12日の動きをお伝えします。

米紙“イラン側は最終決定していない”とも伝える

4月1日、シリアにあるイラン大使館が攻撃を受けたことをめぐり、イランはイスラエルによる攻撃だとして報復を宣言しています。

アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルは11日、関係者の話として、48時間以内にもイスラエル北部や南部にイラン側が攻撃を行うとみてイスラエルが備えを進めていると伝えました。

その一方で、イラン側の関係者の話として「複数の計画が議論されているが最終決定はされていない」とも伝えています。

また、ロイター通信は、イランの外相が、これまでアメリカとの仲介役を務めることもあったオマーンを通じて、事態の大幅な悪化を避ける方法で報復するという意向をアメリカ側に示唆したと報じています。

イスラエルメディア “ヒズボラやフーシ派から攻撃の可能性も”

イスラエルメディアは、イランが支援する隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラや、イエメンの反政府勢力フーシ派などからの攻撃の可能性も報じていて、地域の緊張が高まっています。

米国防長官 イスラエル支援の姿勢強調

中東のシリアにあるイラン大使館がイスラエルによるとみられる攻撃を受け、イランが報復措置をとる構えを示す中、アメリカはイスラエルの防衛を支援する立場を示し、イランをけん制しています。

4月1日、シリアにあるイラン大使館がミサイル攻撃を受けたことをめぐり、イランはイスラエルによる攻撃だとして報復を宣言しています。

イランによる大規模な報復攻撃の可能性も伝えられる中、アメリカ国防総省は11日、オースティン国防長官がイスラエルのガラント国防相と電話で会談したと発表しました。

声明によりますと、オースティン長官は「イランの攻撃からイスラエルを守ることを、アメリカは全面的に支援すると約束した」としていて、イスラエルを支援する姿勢を強調することで、イランをけん制するねらいがあるとみられます。

米国務長官 イランと友好関係にある国と電話会談

アメリカ国務省のミラー報道官は11日の記者会見で、ブリンケン国務長官が、イランと友好関係にある中国の王毅外相のほか、トルコのフィダン外相、サウジアラビアのファイサル外相と電話で会談したことを明らかにしました。

会談では、中東のシリアにあるイランの大使館が攻撃を受け、イランがイスラエルに対し、報復措置をとる構えを見せていることをめぐって意見が交わされたということです。

ミラー報道官は「戦闘がこれ以上激化すると、イスラエルやイランだけでなく、世界中の国々にとって打撃となる。ブリンケン長官は、イランと関係のある国々に対し、対立を激化させるべきではないとイランに伝えることが自国の利益にもなると伝えている」と述べました。

イランやその支援を受ける勢力がイスラエルに対して大規模な攻撃を仕掛ける可能性も指摘される中、アメリカはこれ以上、中東地域の緊張が高まることのないよう、働きかけを強めています。

ネタニヤフ首相「危害を加える者には反撃」

4月1日、シリアにあるイラン大使館がミサイル攻撃を受け、イランの軍事精鋭部隊、革命防衛隊の司令官ら7人とシリアの市民6人が死亡し、イランはイスラエルによる攻撃だとして、報復を宣言しています。

これに対してイスラエルのネタニヤフ首相は、中部の空軍基地を視察し、「危害を加える者には反撃することになるだろう」と述べ、イラン側を強くけん制し、中東情勢の緊張が一段と高まっています。

エルサレムで抗議集会「いますぐラファへの地上作戦を」

イスラエル軍はガザ地区南部のラファでの地上作戦の準備のためなどとして、大半の部隊をガザ地区南部から撤収させました。

これについてエルサレム中心部では、市民による抗議の集会が開かれました。

集まった数百人の人たちは「いますぐラファへの地上作戦を」などと声をあげていました。

参加した男性は「イスラエルは人質を解放し、安全を取り戻すために、ハマスとの戦いを続けないといけない。部隊を撤収させたのは間違った判断だ」と話していました。