ローソン 竹増社長 “業態超えて競争激化 KDDIとの連携活用”

コンビニ大手ローソンの竹増社長は記者会見で、コンビニの事業環境について、業態の垣根を超えて競争が激しくなっているという認識を示したうえで、今後、資本関係が強まるKDDIとの連携も活用して、サービスの拡充を図る考えを示しました。

コンビニ業界をめぐっては、国内最大手を抱えるセブン&アイ・ホールディングスが、イトーヨーカ堂など傘下のスーパー事業の株式上場を検討し、主力のコンビニ事業に経営資源を集中する戦略を明らかにしています。

こうした中、ローソンの竹増貞信社長は11日の決算発表の記者会見で、コンビニの事業環境について、「小売りの業界では垣根がなくなって『全競争時代』といっても過言ではない」と述べ、業態の垣根を超えて競争が激しさを増しているという認識を示しました。

ローソンの運営は、今の親会社の三菱商事とともに、通信大手のKDDIが株式の50%を保有して共同経営する方針で、竹増社長は「コンビニだけをみて競争していてはダメだ。デジタル技術がないと大きな変革はできない」と述べ、自社でのデジタル化とともに、KDDIとの連携も活用してサービスの拡充を図る考えを改めて示しました。