大阪市中心部に白い“クジャク” ペット逃げ出し捕獲

10日午前、大阪市の中心部で、ペットとして飼われている白いクジャクが、一時、逃げ出す騒ぎがありました。およそ1時間半後に信号機の上にいるところを捕獲され、けが人などはいませんでした。

10日午前11時すぎ、大阪市中央区で「ペットのクジャクが飛んでいった」と飼い主の男性から警察に通報がありました。

消防が現場に駆けつけたところ、白いクジャクが大阪城公園のすぐそばにある信号機の上にとまっていたということです。

このため消防がはしご車を出し、およそ1時間半後の午後1時前に飼い主の男性がはしごを上って捕獲しました。

けが人などはいませんでした。

クジャクを捕獲する瞬間

警察と消防によりますと、男性は当時、ペットとして飼っている白いクジャクを抱きかかえて近くを散歩していましたが、それに気づいた観光客が写真を撮っていたところ、突然飛び立ったということです。

捕獲された白いクジャク

現場は大阪府庁や大阪府警察本部などがある官庁街で、この影響で周辺の道路がおよそ30分にわたって通行止めになったほか、一時は多くの人が集まり、クジャクの写真を撮るなどしていました。

「シロクジャク」か 個人でも飼育可能

福岡県の久留米市鳥類センターの飼育員・西坂繁男さんは、クジャクの体全体が白いことや、頭の上の羽の形から「シロクジャクで間違いない」と話しています。

西坂さんによりますと、シロクジャクはインドやパキスタンに生息するキジ科の鳥で、個人でも飼育できるということです。

西坂さんは、「驚いた拍子に飛び立ったと思われる。はしご車が近づいても逃げない様子を見ると、比較的、人に慣れているように見える」と話していました。

また、シロクジャクを13羽飼育している熊本市動植物園の担当者も「頭の上の羽の形からシロクジャクではないか」としています。

シロクジャクは、▽オスは体長2メートル、▽メスは90センチほどまで育ち、オスは繁殖期になると白く大きな羽を広げてメスにアピールするということです。

遠くまで行かない鳥 外に出るときはケージに

クジャクの画像を見た埼玉県にある東武動物公園の下康浩飼育課長も、全身が白い羽でおおわれていることから「シロクジャクだと思われる」とした上で、次のように分析しました。

東武動物公園 下康浩 飼育課長
「通常、この時期であれば、オスは長くてきれいな羽が生えているが、このクジャクには確認できない。また、メスの方が体重が軽くて運動能力が高いため、信号機の上で捕獲されている状況からもメスの可能性が高い」

下課長によると、シロクジャクは、ふだんは地面で過ごしているものの、寝る時には高い場所で休むことが多く、距離なら100メートル、高さは5メートルほどまで飛べるということで、東武動物公園では、飼育スペースをネットでおおい、外に出ないようにしているということです。

東武動物公園 下康浩 飼育課長
「シロクジャクの能力なら信号機の上まで飛んでも不思議はなく、驚いて逃げ出したクジャクにしてみれば『安心できる場所』だったのではないか。通常、クジャクは放していても遠くまで行かない鳥で、動物園によっては園内で放し飼いをしているケースもあり、追い詰めない限りは自分から人を攻撃するようなこともない。ただ、鳥としては大きく、驚く人もいるので、今回のような騒動を起こさないためには、手で抱えるのではなく、外に持ち出す時にはペットケージに入れるような対応が必要ではないか」