石川 珠洲 力士が避難所を訪問 子どもたちと相撲 ちゃんこ鍋も

能登半島地震の影響で今もほぼ全域で断水が続いている石川県珠洲市で、大相撲の力士たちが避難所となっている小学校を訪れ、ちゃんこ鍋をふるまったり、子どもたちと相撲を取ったりして交流を深めました。

珠洲市の若山町にある若山小学校は、校舎の一部が避難所となり、被災した住民たちが避難生活を続けている一方、グラウンドには仮設住宅の建設も進められています。

この小学校を10日、大相撲、田子ノ浦部屋の田子ノ浦親方と力士3人が訪れ、被災者を支援しようと、ちゃんこ鍋などの料理をふるまいました。

食事を受け取った地元の女性は「すごくおいしそうです。家はまだ水が出ないので、温かい料理はありがたい」と話していました。

この後、力士たちは体育館で、この小学校に通う16人の子どもたちと交流し、一緒にしこを踏むなどして体を動かしました。

体操のマットなどでつくった即席の土俵では、子どもたちが力を合わせて力士を外に押し出したり、力士に軽々と持ち上げられたりするたびに、大きな歓声が上がりました。

参加した力士の1人、隆の龍は「皆さんががんばっている姿を見て自分たちも頑張らないといけないと思いました」と話していました。