NTTドコモとアマゾン ネット通販のポイントサービスで協業へ

NTTドコモとアマゾンは、ネット通販のポイントサービスで協業すると発表しました。いわゆる「ポイント経済圏」で対抗する楽天グループなどとの間で一段と競争が激しくなりそうです。

発表によりますと、両社は、アマゾンのネット通販を利用した際にNTTドコモのポイントも付与し、利用もできる形で新たに協業します。

アマゾンがこうした提携を他社と行うのは初めてとなります。

ポイント会員を対象とし、携帯電話の契約があればさらに還元率を高めることで、会員数だけでなく携帯の契約者の拡大にもつなげたいとしています。

調査会社のニールセンによりますと、最新のデータとなる去年12月の1か月間の国内のネット通販の利用者は
▽1位のアマゾンが6714万人
▽2位の楽天が6309万人で
激しい競争を繰り広げています。

こうした中、今回の協業は、アマゾンとしても、およそ1億人とするドコモの会員を誘導できる利点があり、ネット通販をめぐる「ポイント経済圏」の競争は一段と激しくなりそうです。

都内で記者会見したNTTドコモの井伊基之 社長は「今後も拡大が続くサービスであり、多くのお客様が利用する今回の協業によって、さらに生活に寄り添うことになる」と述べました。

また、アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は「今回の協業を通じて、ポイントの獲得利用体験は次のステージに進化する」と述べました。