「気候変動にアクションを」国立科学博物館で“恐竜”が訴え

国連の機関で気候変動対策を呼びかけている恐竜のキャラクターが9日、東京 上野の国立科学博物館を訪れ、現代も恐竜の時代のように生物が大量絶滅する危機にあるとして、「今こそアクションを起こすべきだ」と対策を呼びかけました。

全長4メートルの恐竜のキャラクター「フランキー」は、UNDP=国連開発計画で温室効果ガスの削減など気候変動対策を呼びかけていて、今回初めて日本を訪れました。

9日は国立科学博物館を訪れ、恐竜学者の真鍋真副館長から説明を受けました。

恐竜はおよそ6600万年前に絶滅したという説明を聞いた「フランキー」は、通訳を介して「家族や仲間とこうした形で再会するのは複雑な気持ちで、人間には同じ思いはしてほしくない」と話しました。

真鍋副館長は、この400年余りの間に数多くの生物が絶滅し、今後も気候変動などの影響でさらに増えることが予想されるとした上で、「現代は恐竜が絶滅した時代よりもっと深刻な大量絶滅が起こっていると考えられる」と述べました。

これに対して「フランキー」は、「人類には選択肢があり、言い訳するのはもうやめなければならない。今こそ気候変動にアクションを起こすべきだ。『絶滅を選ぶな』と呼びかけたい」などと訴えていました。

「フランキー」は大阪や京都なども訪れて気候変動対策を訴えるということです。