台湾 地震から1週間 6人の捜索続く 被災した人の生活再建も

台湾の東部沖でマグニチュード7.2の地震が発生してから、4月10日で1週間になります。これまでに13人の死亡が確認され、連絡が取れなくなっている6人の捜索が続く一方、被災した人たちの生活の再建が課題となっています。

4月3日、台湾の東部沖を震源とするマグニチュード7.2の地震があり、震源に近い花蓮県では、日本と同様に最大で7まである震度で、震度6強の揺れを観測しました。

地震の発生から4月10日で1週間になりますが、これまでに13人の死亡が確認されたほか、景勝地の太魯閣渓谷の周辺などで連絡が取れなくなっている6人の捜索が続いています。

また、台湾全体で、建物の損壊が870件、道路やトンネルなどへの被害が75件確認されるなど、大きな被害が出ています。

花蓮県によりますと、今回の地震で1400世帯以上で住宅に被害が出たということで、県では不動産業者などと協力して被災した人たちの住まいを確保したり、見舞い金や補助金を受け取るための申請を行う窓口を開設したりするなど、支援を行っています。

ただ、落石や土砂崩れが相次いだ太魯閣渓谷では道路の復旧のめどが立っていないことから、地域の主要な産業のひとつとなっている観光業への影響も懸念されていて、被災した人たちの生活の再建が課題となっています。