長野4人殺害 被告宅敷地に無断立ち入り 朝日新聞社員 略式起訴

去年、長野県中野市で女性と警察官の4人が殺害された事件で、被告の男が猟銃を持って立てこもっていた自宅の敷地に無断で立ち入ったとして、朝日新聞の53歳の社員が9日、住居侵入の罪で略式起訴されました。

略式起訴されたのは、朝日新聞で当時写真記者を務めていた53歳の社員です。

この社員は去年5月、中野市で女性と警察官の4人が殺害された事件の際殺人の罪に問われている被告が立てこもっていた自宅の敷地内に無断で入りおよそ10分間とどまったとして去年6月に書類送検され、飯山区検察庁は9日、住居侵入の罪で略式起訴しました。

当時、警察は被告の自宅の半径およそ300メートル以内の立ち入りを規制していて、社員は、警察の指示でいったんは区域の外に出たもののその後、戻ってきたということです。

警察の調べに敷地内に入ったことを認めていたほか、社内調査に対しても「捜査の妨げになってしまい申し訳ない。容疑者宅だとは知らずに入った」などと話していたということです。

社員の略式起訴について朝日新聞社は「刑事処分を厳粛に受け止め、改めて関係者のみなさまにおわび申し上げます。当該社員については厳正に対処する方針です」とコメントしています。