ニカラグアもエクアドルと国交断絶 “目に余る国際法違反”

南米のエクアドルで、警察が現地のメキシコ大使館に突入し、政治亡命を求めていたエクアドルの元副大統領を拘束したことを受けて、メキシコに続いて中米のニカラグアもエクアドルとの国交の断絶を表明するなど、中南米各国から非難の声が相次いでいます。

エクアドルでは4月5日に、現地の警察が首都キトにあるメキシコ大使館に突入し、汚職の罪で収監され、仮釈放中に政治亡命を求めてメキシコ大使館に逃げ込んでいたグラス元副大統領を拘束しました。

これに強く反発したメキシコ政府がエクアドルとの国交の断絶を表明したのに続き、中米のニカラグアも6日にエクアドルとの国交断絶を表明しました。

ニカラグア政府は声明で「目に余る国際法違反を非難し、拒絶する」などとしています。

エクアドル政府は「いかなる犯罪者も処罰されるべきだ」として、今回の突入を正当化していますが、ブラジル外務省が、関係する条約に対する明らかな違反だと強く非難しているほか、キューバやチリの大統領も突入を批判していて、中南米各国から非難の声が相次いでいます。