ガザ地区 各地で空爆続く 戦闘休止の妥協点見いだせるか不透明

ガザ地区ではイスラエル軍の南部ハンユニスからの撤収が明らかにされたあとも、8日にかけて各地でイスラエル軍の空爆が続いていて、住民に複数の死傷者が出ているもようです。戦闘の休止などをめぐる交渉もイスラエルとイスラム組織ハマス双方の立場の隔たりがあり、妥協点を見いだせるかどうかは依然、不透明な情勢です。

イスラエルのガラント国防相は、ハマスとの戦闘が始まってから半年となった7日、ガザ地区の最も南にあるラファでの地上作戦の準備を進めるためなどとして、南部ハンユニスに展開する部隊を撤収させたことを明らかにしました。

ただ、イスラエル軍は一部の部隊についてはガザ地区に残り、活動を続けているとしています。

一方、8日にかけてもガザ地区の各地でイスラエル軍による空爆などが続き、地元のメディアは少なくとも住民7人が死亡したなどと伝えています。

一方、ハマスは戦闘の休止と人質の解放などをめぐる交渉のため代表団が7日、エジプトの首都カイロに到着したと明らかにしていて、イスラエルやアメリカ、それに仲介国による協議が断続的に続いているとみられます。

ただ、完全な停戦を求めるハマスとハマスの壊滅を目指すイスラエルとでは立場の隔たりがあり、妥協点を見いだせるかどうかは依然、不透明な情勢です。