台湾地震 依然6人と連絡取れず 頻繁に落石など困難も捜索続く

4月3日に台湾の東部沖で起きた地震では、依然として6人と連絡が取れておらず、懸命な捜索活動が続けられています。ただ、現地では今も落石や土砂崩れが頻繁に起き、捜索活動は困難を極めているということです。

台湾の東部沖で4月3日に起きた地震では、これまでに13人の死亡が確認され、6人と連絡が取れなくなっています。

当局は、目撃者の情報などから、6人はいずれも震源に近い花蓮県の3か所にいるとみて捜索活動を行っています。

このうち5人は、土砂崩れや落石が起きた台湾有数の景勝地、太魯閣渓谷の周辺にいるとみられ、8日も重機を使ったり救助犬を出動させたりして捜索が行われました。

ただ、当局などによりますと、現地は急しゅんな崖で、今も落石や土砂崩れが頻繁に起き、複数の隊員が落石にあたりそうになったほか、けがをした人もいて捜索は困難を極めているということです。

また、渓谷とは別の場所にも1人がいるとみられていますが、大量の土砂を取り除く必要があり、こちらの捜索も難航しているということです。

これまでのところ、連絡が取れていない6人の発見にはいたっていません。

渓谷の周辺で捜索活動にあたっている救助隊員の王韋竣さんは「少しでも希望があるかぎり、私たちは諦めない。前に進み、残された人たちを捜し出す」と述べ、連絡が取れていない人の捜索に、引き続き全力をあげる考えを示しました。