道幹部 長谷川議員に政策説明で去年70回出張 費用約550万円に

自民党で参議院北海道選挙区選出の長谷川岳議員の言動について道の複数の幹部職員が威圧的に感じていたことをめぐり、道が調べたところ、長谷川氏に政策などを説明するため、道の幹部4人が東京などに出張した際の費用が去年1年間でおよそ550万円に上ったことがわかりました。道はいずれも適切に業務を行ったとしています。

自民党の長谷川岳参議院議員の言動について、北海道の聞き取り調査で政策などの説明の際に厳しいことばづかいなどがあり威圧的に感じると答えた幹部職員が複数確認され、鈴木知事は今月5日、対応を改めるよう申し入れました。

そのうえで、道は長谷川氏への説明にあたり、道の幹部4人が去年1年間に東京の事務所などに出張した回数や費用を詳しく調べました。

それによりますと、4人は合わせて70回出張し費用はおよそ550万円に上り、このうち、最も多い人は30回の出張でおよそ230万円でした。

また、70回の出張のうち2割余りにあたる16回は、長谷川氏との面会や会議のみが目的だったということです。

道はいずれも必要な出張で適切に業務を行ったとしている一方、長谷川氏の言動をめぐり聞き取り調査の対象を広げて事実確認などを進めています。

長谷川氏は、NHKの取材に対し「道と一緒に政策を前に進め短時間で成果を出すには国の省庁を交えて対面でやらなければいけない打ち合わせが多かった。いずれもやむを得ないもので必要な対応だった」と話しています