川勝知事 10日にも辞職願提出 知事選は早ければ5月下旬実施へ

新人職員への訓示の中で、職業差別とも捉えられかねない発言をしたことなどから辞意を表明していた静岡県の川勝知事は10日にも県議会議長に辞職願を提出する意向を固め、県議会の主な会派の代表や県幹部などに伝えました。県知事選挙は、早ければ5月下旬に行われる見通しです。

川勝知事は今月1日、新人職員への訓示の中で「県庁というのは別のことばで言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり物を作ったりとかと違って、基本的に皆さんは頭脳・知性の高い方たちです」と発言し、職業差別とも捉えられかねないとして波紋が広がる中、翌日の2日、辞職の意向を表明しました。

当初、川勝知事はことし6月19日に開会する予定の6月県議会の冒頭で辞職したいという意向を示していましたが、その後、県議会最大会派の自民改革会議と公明党県議団が早期の辞職を申し入れたほか、県民からも「すぐに辞職すべきだ」などと批判の電話やメールが多く寄せられていました。

こうした中、川勝知事は、10日にも県議会議長に辞職願を提出する意向を固め、県議会の主な会派の代表や県幹部などに伝えました。

これについて川勝知事は「辞職願の提出についてはあさって10日の定例記者会見で説明します」とするコメントを出しました。

川勝知事の辞職に伴う静岡県知事選挙は公職選挙法の規定により、県議会議長が、県選挙管理委員会に通知した日の翌日から50日以内に行われることになるため、早ければ、5月下旬に行われる見通しです。