将棋 藤井八冠が伊藤七段に勝利 「叡王戦」五番勝負の第1局

将棋の八大タイトルの1つ、「叡王戦」五番勝負の第1局が名古屋市で行われ、タイトルを持つ藤井聡太八冠(21)が伊藤匠七段(21)に勝ち、初戦を白星で飾りました。

4連覇を目指す藤井八冠に同い年の伊藤七段が挑む「叡王戦」五番勝負は、7日、名古屋市の料亭で第1局が行われ、振り駒の結果藤井八冠の先手で午前9時に始まりました。

対局は両者譲らぬ熱戦となりましたが、終盤、形勢を有利にした藤井八冠が押し切って、午後5時58分、107手までで伊藤七段が投了しました。

対局のあと藤井八冠は、「終盤はかなり難しいところが多くて、その点では充実感のある将棋が指せました。これから対局が続くので体調に気をつけて頑張っていきたい」と話していました。

一方、敗れた伊藤七段は「チャンスがありそうな気はしていましたが、はっきりとわからないまま最後の最後で形勢を悪くしてしまいました」と振り返りました。

2人によるタイトル戦はこれが3回目で、八大タイトルを独占している藤井八冠は、「叡王戦」4連覇を目指します。

一方、伊藤七段は初のタイトル獲得を目指し、雪辱を期す戦いとなります。

叡王戦の五番勝負は6月にかけて日程が組まれ、次の第2局は今月20日に石川県で行われる予定です。