【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(4月7日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる7日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、およびロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ゼレンスキー大統領「25基のパトリオット必要」

ゼレンスキー大統領は6日に放送された地元メディアとのインタビューで「ロシア軍の攻撃はかなり激しい。この1か月のような攻撃が毎日、続くならば十分なミサイルがなくなるかもしれない」と述べ、3月からの激しい攻撃が続けば、防空システムのミサイルがつきるかもしれないと危機感を示しました。

そして「ウクライナ全土を守るには25基のパトリオットを持つことが望ましい。数は多いように見えるがウクライナの領土も広い」と述べ、被害を減らすためにも欧米に支援の強化を急ぐよう訴えました。

また、ゼレンスキー大統領はロシア軍の撤退や領土の回復などを提唱するウクライナの和平案をめぐる初めての首脳級の協議について、開催国となるスイスとの間で近く具体的な日程で合意できるという見通しを示しました。

その上で「80か国から100か国が参加すると思う。最も強力なサミットになる」と述べて、首脳級の協議の実現に期待を示しました。

ロシア軍によるミサイル攻撃 市民8人死亡

ウクライナ東部ハルキウでは6日、ロシア軍によるミサイル攻撃が相次ぎ、住宅街が大きな被害を受け、地元当局は市民8人が死亡し、11人以上がけがをしたと明らかにしました。

ハルキウでは、今月4日もロシア軍の無人機攻撃によって4人が死亡しており、ゼレンスキー大統領は6日、SNSへの投稿で「ハルキウへの攻撃が続いている。この地域の防空能力を強化することが極めて重要だ」と述べ、改めて各国に支援を訴えています。

またゼレンスキー大統領は、アメリカ議会の代表団と5日に北部チェルニヒウで面会したことを明らかにし、前線の状況などを説明し、アメリカ議会がウクライナへの追加支援のための緊急予算案をできるだけ早く可決することが重要だと強調したとしています。

ウクライナ軍 総司令官「依然として厳しい」

ウクライナ軍のシルスキー総司令官は6日のSNSで、ロシア軍と対じする前線の状況について「依然として厳しい」との認識を示しました。

特に、東部ドネツク州のバフムトやアウディーイウカの周辺などで困難な状況が続いているとしていて、ロシア軍がミサイルや砲弾などの数で優位にあることを利用し、ドネツク州全域の掌握をねらっているとして危機感を示しました。