石川 地元漁業者が舳倉島で地震後初調査 被害状況など確認

能登半島地震で津波の被害を受けた石川県輪島市の舳倉島に6日、地元の漁業者が地震のあと初めて調査に入り、漁の再開に向けて漁港の被害状況などを確認しました。

石川県輪島市の北、沖合およそ50キロにある舳倉島は、周辺が豊かな漁場に恵まれ、シーズンに合わせて漁業者が一時的に移り住むなど、重要な拠点となっていますが、能登半島地震の津波で大きな被害を受けました。

6日、地震のあと初めて漁業者ら12人が船で島にわたり、被害状況を確認しました。

漁業者が島で撮影した映像には、港に漁船が打ち上げられた様子や大量の網やロープが港の海の中に漂っている様子が映っています。

また、漁業者が移り住む家も大きく壊れがれきが押し寄せています。

現在、輪島市では輪島港の海底が隆起するなどして、およそ200隻ある船が漁に出られない状態が続いていて、漁の再開には舳倉島の漁港の復旧も必要となることから今後、転覆した漁船などを引き上げるということです。

漁業者の大角志郎さん(68)は「大量の網やロープも重機でないと引き上げられない。1日も早く漁を再開したい」と話していました。

また、山本伸治さん(60)は「舳倉島は昔から漁の基地で寝泊まりしながら漁に出て、定期船で魚を運んでいた。島が復旧すると漁の再開の見込みも立ってくると思う」と話していました。