石川 のと鉄道 全線再開で喜びの声「日常を取り戻す光に」

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の「のと鉄道」は、およそ3か月ぶりに全線での運転を再開しました。

6日朝、「のと鉄道」の穴水駅で行われた出発式には石川県の馳知事や沿線自治体の関係者らが出席し、馳知事は「全線での運転再開が能登地方の復旧・復興につながってほしい」と述べました。

このあと午前6時12分発の始発列車が地域の人などに見送られ出発しました。

七尾市と穴水町の間の30キロ余りを結ぶ「のと鉄道」は、地震の影響で線路がゆがむなどして運転できなくなり、2月に半分ほどの区間で再開したあとも、能登中島駅と穴水駅の間はバスの代替輸送が続いていました。

「のと鉄道」によりますと、当分の間は安全のため速度を落として運転し、本数も通常の8割程度に減らすということです。

金沢市の40代の女性は「復活してくれてうれしいです。多くの人にのと鉄道に乗ってもらい、これから復興に向けて進む姿を見てもらいたいです」と話していました。

また、大阪から来たという40代の男性は「たくさんの人が乗ることでこの地域が元気になってもらいたいです」と話していました。

「のと鉄道」の中田哲也社長は「ほっとしています。これからも地域の復旧・復興に向けてまい進し、日常を取り戻す光になれたらと思います」と話していました。