菊池雄星6回途中無失点の好投も今季初勝利ならず

大リーグ、ブルージェイズの菊池雄星投手が5日、ヤンキース戦に登板し、6回途中まで投げて無失点の好投を見せましたが、打線の援護がなく今シーズン初勝利はなりませんでした。

菊池投手は前回のシーズン初登板では負け投手となり、5日は相手の本拠地ニューヨークで行われた同じアメリカン・リーグ東部地区のヤンキース戦に先発しました。

立ち上がりの1回は、ツーアウトをとったあとおととしホームラン62本を打った大リーグを代表する強打者のジャッジ選手にフォアボールを与えましたが、続く4番のスタントン選手をアウトコース高めのストレートで空振り三振に抑えました。

2回のピンチも最後は三振で切り抜けた菊池投手は、この試合、カーブのキレとコントロールがよく、3回は、3つのアウトすべてをカーブで三振で奪い、4回と5回も無失点の好投を続けました。

しかし、打線の援護がなく0対0の6回、ワンアウトをとってジャッジ選手を迎えたところでマウンドを降りました。

投球数は96球でした。

菊池投手は5回と3分の1イニングを投げて無失点の好投で、三振7個を奪い、打たれたヒットは4本、与えたフォアボールはいずれもジャッジ選手への2個でした。

試合は7回と9回に得点をあげたブルージェイズが3対0で勝ちましたが、菊池投手に勝ちがつかず、今シーズン初勝利はなりませんでした。

菊池雄星「本当に寒くてカーブの方が投げやすかった」

菊池投手はヤンキースの強力打線を6回途中まで無失点に抑えたピッチングについて、「もちろんタフだった。どこからでもホームランが出る本当にいい打線だと思うが、だからこそ一球一球アタックすることだけを考えて逆に集中できた」と振り返りました。

また、この試合では投球の中でカーブの割合が34.4%とスライダーにかわって変化球の軸となりました。

菊池投手は「本当に寒くて、スライダーが決まらなかった。カーブの方が投げやすかったので多めにした」と、気温8度という寒さへの対応だったと明かしました。

その上で、「ストレートとカーブのコンビネーションがすごくよかった。緩急も使いながらカウントを作れた」と手応えを感じている様子でした。