子どもの自転車事故4月~6月増加傾向 交通ルール順守を 警察庁

子どもの自転車事故が4月から6月にかけて増加する傾向にあることが、警察庁のまとめでわかりました。

警察庁は、6日から始まる春の全国交通安全運動で、自転車のヘルメット着用や交通ルールの順守を重点的に呼びかけることにしています。

警察庁が2023年までの5年間に自転車に乗った小学生や中学生、それに高校生が死亡したり、重傷を負ったりした事故について分析したところ、月別の死亡・重傷者数は、
▽1月から3月にかけては、合わせて947人だったのに対し
▽4月から6月にかけては、合わせて1479人に上ったということです。

警察庁は、春から自転車で通学を始める人がいることや、暖かくなって自転車を利用する人が増えることが影響しているとみています。

また時間帯別では、高校生が午前8時台に537人と突出して多くなり、登校を急いでスピードを出したり、信号を無視したりするなど、交通ルールが守られていない可能性もあるとしています。

また、2023年4月から、自転車のヘルメット着用が努力義務となりましたが、着用率は2023年7月の時点で13.5%にとどまっています。

ヘルメットを着用していないと、事故での致死率は着用していた場合に比べ、1.9倍に高まるとされていて、警察庁は6日から始まる春の全国交通安全運動で、自転車のヘルメット着用や交通ルールの順守を重点的に呼びかけることにしています。