“天下第一の桜” 高遠城址公園で桜が開花 長野 伊那

「天下第一の桜」とも呼ばれる桜の名所、長野県伊那市の高遠城址公園で去年よりも11日遅く5日、桜が開花しました。

伊那市高遠町の高遠城址公園には「タカトオコヒガンザクラ」という固有種の桜がおよそ1500本植えられていて、その景観の見事さから「天下第一の桜」とも呼ばれています。

5日は、公園の南側の目安とされている桜に5輪以上の花が咲いているのが確認され、白鳥孝市長が開花を宣言しました。

伊那市によりますと、ことしの桜の開花は先月寒い日が続いたこともあり、去年よりも11日遅いということです。

園内の桜の多くはまだつぼみの状態ですが、大勢の見物客が訪れ、散策したり写真を撮ったりして春の訪れを楽しんでいました。

愛知県から訪れた男性は「地元はもう満開ですが、ここはこれからのようです。ぜひ満開の時に訪れたい」と話していました。

白鳥市長は「公園には150年前に植えられた桜も残っているので、地域の歴史にも思いをはせながら楽しんでほしい」と話していました。

高遠城址公園の桜は、暖かい日が続けば今月10日ごろに見頃を迎えるということで、今月9日からはライトアップも行われます。