石川 七尾市の上水道通水も 和倉温泉宿泊施設 約7割断水続く

能登半島地震の影響で断水が続いていた石川県七尾市では、4月1日に上水道に水が通るようになりましたが、和倉温泉の宿泊施設では、配管が壊れている影響などで7割ほどの施設で断水が続いています。

七尾市では、元日に起きた地震でほぼ全域が断水し、七尾湾に面した和倉温泉では、組合に加盟する21の旅館やホテルがすべて休業しました。

4月1日には、市内の全域で上水道に水が通るようになり、水道管と建物をつなぐ配管の修復が進められていますが、和倉温泉の組合によりますと、4日の時点で全体の7割ほどにあたる15の施設で断水が続いています。

このうち「旅館はまづる」では、3月26日に施設の前の水道管に水が通るようになりましたが、配管が壊れているため、今も断水しています。

通常の営業は行っていませんが、復旧作業にあたる人たちの宿泊拠点として部屋を貸し出していて、トイレに必要な水は、旅館のスタッフがポリタンクで運んでいるということです。

和倉温泉の旅館やホテルでは、今も通常どおり営業している施設はなく、再開の見通しは立っていません。

「旅館はまづる」の高城一博専務は「1週間ほどで建物にも水が通ると思っていましたが、まだ1か月ほどかかりそうです。温泉も、まだ出ませんが、水が出るようになって風呂の改修が終われば、まずは復旧作業の人たちに温かい風呂に入ってもらいたいです」と話していました。