韓国 軍事偵察衛星2号機打ち上げへ 北朝鮮の打ち上げ強行警戒

韓国国防省は、軍事偵察衛星の2号機を日本時間の来週8日午前にアメリカから打ち上げると発表しました。これより先に、北朝鮮が追加の軍事偵察衛星の打ち上げを強行するのではないかという見方もあることから、韓国は警戒と監視を強めています。

韓国国防省の発表によりますと、韓国の軍事偵察衛星の2号機は、アメリカ南部フロリダ州のケネディ宇宙センターから、日本時間の来週8日午前8時すぎに、民間企業のロケットで打ち上げられる予定だということです。

衛星は、搭載された高性能のレーダーを使って、北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知するなどの監視活動にあたるとしています。

韓国は去年12月に軍事偵察衛星の1号機を打ち上げていて、来年までに全部で5基打ち上げる方針です。

一方、北朝鮮は軍事偵察衛星について、去年11月に打ち上げに成功したとする「マルリギョン1号」に続き、ことし追加で3基打ち上げる計画を明らかにしていて、韓国メディアは、北朝鮮北西部の衛星発射場で打ち上げ準備が進められていると伝えています。

「マルリギョン1号」の打ち上げは、韓国の軍事偵察衛星の1号機が打ち上げられる11日前だったことから、今回も韓国より先に、北朝鮮が追加の打ち上げを強行するのではないかという見方もあり、韓国は来週10日に総選挙の投票を控えて、警戒と監視を強めています。