石川「のと鉄道」全線再開を前に地元高校生らが駅を清掃

能登半島地震の影響で一部の区間で運転できなくなっていた石川県の「のと鉄道」が6日、全線で再開するのを前に、地元の高校生たちが駅の清掃を行いました。

清掃を行ったのは、石川県立穴水高校の野球部とバスケットボール部の部員7人です。

きょうは桜の名所として知られる穴水町の能登鹿島駅を訪れ、つぼみがほころび始めた桜の木のもと、たばこや空き缶などを拾いました。

能登地方の南北を結ぶのと鉄道は地震の影響で線路がゆがんだり土砂が流れ込んだりしたため運転できなくなり、2月15日から全体の半分ほどの区間で再開しましたが、能登中島駅と穴水駅の間ではバスによる代替輸送が続いていました。

その後、復旧が進んだため、あすから全線で運転を再開することになり、5日は試運転も行われました。

当面は速度を落として運転するため、地震の前より3往復少ない1日14往復の運行になります。

清掃に参加した穴水高校3年の古道慶太さん(17)は「徐々に復興してきているのを感じられてうれしいです。地震で当たり前のことが当たり前ではなくなった中で新学期は一つ一つのことを大切に頑張っていきたいです」と話していました。