次世代燃料メタノール使用 巨大コンテナ船の命名式 横浜港

脱炭素化に向けた次世代燃料の1つとされる「メタノール」を使用する巨大なコンテナ船の命名式が、横浜港で行われました。

この船は、デンマークの海運大手の会社が先月完成させた全長およそ350メートルの巨大なコンテナ船で、3日横浜港に寄港しました。

次世代燃料の1つとされる「メタノール」を使うことができ、従来の重油と比べて二酸化炭素の排出量を一日当たりおよそ280トン削減できるということです。

横浜市と海運会社などがメタノールの供給体制を横浜港に整備するための協定を結んでいることなどを受けて、今回、寄港することになりました。

現場では4日、港湾関係者や取り引き先企業などが参加して船の命名式が行われ、「アストリッド・マースク」と名付けられました。

会社によりますと、海運分野での脱炭素化に向けて、造船の発注に占める「メタノール船」の割合は近年大きくなっているということです。

海運会社「A.P.モラー・マースク」のヴィンセント・クラークCEOは「横浜港は重要な港で、さまざまなビジネスパートナーとともに脱炭素化を進めていけるようにしたい」と話していました。

コンテナ船は、6日には横浜港を出港する予定です。