日米首脳会談 自衛隊と在日米軍の指揮統制見直しを確認で調整

岸田総理大臣は、来週行う日米首脳会談で、自衛隊と在日アメリカ軍の連携をより円滑にするため、それぞれの部隊の指揮統制のあり方について見直しを進めることを確認する方向で調整しています。

岸田総理大臣は来週、国賓待遇でアメリカを公式訪問しバイデン大統領との日米首脳会談に臨みます。

会談で両首脳は、国際社会の課題が複雑化する中、日米両国が「グローバル・パートナー」として戦略的に協力していく認識を共有することにしています。

その上で、防衛・安全保障分野が協力の中核だとして、自衛隊と在日アメリカ軍の連携をより円滑にするため、それぞれの部隊の指揮統制のあり方について見直しを進めることを確認する方向で調整しています。

また、在日アメリカ軍の大型艦船などを日本国内で補修できる仕組みを整えるとともに、防衛装備品の共同開発・生産などの協力を一層深化させることで一致する見通しで、一連の対応を協議する場を設けることも検討されています。

一方、会談では、エネルギーの安定供給が世界的な課題になる中、クリーンエネルギーの拡大を通じた脱炭素の取り組みを推進するため、新たなハイレベル対話を始めることで合意する見込みです。

両政府は一連の会談の成果を共同声明などの成果文書に盛り込み、公表することにしています。