ウクライナ 動員の対象年齢引き下げへ 兵士不足解消のねらいか

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナのゼレンスキー大統領は、動員の対象年齢を引き下げる法案に署名し、前線での兵士の不足が課題となる中、より多くの人を動員できるようにするねらいがあるとみられます。

ウクライナでは、ロシアによる軍事侵攻を受けて出された戒厳令などで、軍が動員できる対象について定めていますが前線の兵士の平均年齢は40歳をこえ、兵士の人数も不足していると地元メディアなどが伝えています。

ウクライナの議会にあたる最高会議は、2日、ゼレンスキー大統領が動員対象となる最も若い年齢を27歳から25歳に引き下げる法案に署名したと明らかにしました。

追加の動員をめぐってはゼレンスキー大統領が去年12月、軍が45万人から50万人が必要だとしていると明らかにしていて、今回の措置は、より多くの人を動員できるようにするねらいがあるとみられます。