小林製薬「紅麹」問題 健康食品に使用の原料は同じ株から製造

小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、この健康食品などに使われた紅麹原料は、いずれも紅麹菌の同じ株から作られていて、想定していない「プベルル酸」とみられる成分が含まれていたのは、このうちの一部だけであることがわかりました。今後、製造工程で混入した可能性も含めて、原因の解明が進められるものとみられます。

この問題では小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気を発症し、去年4月から10月にかけて製造された紅麹原料から青カビが作ることがある「プベルル酸」とみられる想定していない成分が確認されています。

会社では紅麹菌の2つの株を製品の種類によって使い分けていて、製造工程をさかのぼって調べたところ、去年製造されこの健康食品などに使われた紅麹原料の33ロットは、いずれも紅麹菌の同じ株から作られていたことがわかりました。

「プベルル酸」とみられる成分が含まれていたのは、このうちの10ロットだけで、今後、製造工程で混入した可能性も含めて、原因の解明が進められるものとみられます。