スーパー「西友」九州の全店舗「イズミ」に売却し九州から撤退

大手スーパーの「西友」は、九州にあるすべての店舗を広島市に本社を置くスーパーの「イズミ」に売却し、九州から撤退すると発表しました。西友は北海道からも撤退することが明らかになっていて、本州での事業に経営資源を集中する方針です。

西友は、福岡など九州の5つの県で食品スーパーの「サニー」など69店舗を展開していますが、発表によりますと、このすべてをイズミに売却する契約を3日に締結したということです。

売却額は非開示としています。

▽対象のすべての店舗は、ことし8月1日にイズミの子会社の「ゆめマート熊本」が引き継ぐ見込みで、
▽サニーの屋号は売却後も残り
▽従業員の雇用は継続されるとしています。

西友は、北海道でも9店舗すべてを、流通大手「イオン」の子会社に譲渡することを明らかにしていて、会社では北海道と九州から撤退することで、本州での事業に経営資源を集中し、物流や人材などへの投資を加速するねらいです。

西友は「今後は最も熟知する本州で最高の価値を提供すべく経営資源を集中させることにした。変化し続けるニーズに応えるとともに、デジタル化を通じて買い物をより身近なものにしていきたい」とコメントしています。