厚労相と大阪市長 紅麹問題で会談 被害拡大防止など連携確認

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題をめぐり、武見厚生労働大臣は大阪市の横山市長と会談し、原因を究明するとともに、被害の拡大を防止するため緊密に連携して対応していくことを確認しました。

小林製薬の「紅麹」の成分が含まれた健康食品をめぐっては、摂取したあと、腎臓の病気を発症するなどして、これまでに5人が死亡し、全国で健康被害の訴えが相次いでいます。

武見厚生労働大臣は、3日夕方、厚生労働省で大阪市の横山市長と会談しました。

この中で、武見大臣は「大変残念かつ深刻な事態が起きてしまった。まずは原因をしっかり究明し、再発防止のために、どのような方針が必要か検討したい」と述べました。

これに対し、横山市長は「連携に感謝する。原因究明と被害の拡大防止に全力であたっていく」と述べました。

そして、今後も国と大阪市が緊密に連携して対応していくことを確認しました。

会談のあと、武見大臣は記者団に対し「疫学的な調査を含め、徹底的に調査を行うことで横山市長と完全に合意した。今後、さらにスムーズに連携できると確信している」と述べました。