勤務医の負担減へ平日夜間 開業医中心に診療センター開設 長野

4月から、勤務医の休日や時間外労働の上限規制が始まり、長野県の佐久地域では、勤務医の負担を減らそうと、平日の夜間に開業医が中心となって内科などに対応する診療センターが開設されました。

4月から労働基準法に基づいて、勤務医の休日や時間外労働の上限が原則、年間960時間までに規制されました。

これにあわせて、佐久市にある「浅間総合病院」には診療センターが新たに開設され、平日の午後7時から午後9時まで、発熱や腹痛といった比較的症状が軽い内科や小児科の患者の診察を担うことになりました。

診察を行うのは、小諸市や軽井沢町など11市町村からなる佐久地域の開業医が中心で、このエリアの2つの医師会が担当する医師を調整するということです。

診察を希望する患者は、事前にセンターに電話で連絡することが必要となります。

これまでは、比較的症状が軽い患者でも、救急外来のある病院の勤務医が対応していたため、負担の軽減につながることが期待されています。

開設初日に担当した岡田稔 医師は「病院の医師に長時間勤務による勤務の制限が出ると、住民も病院にかかりにくくなるかもしれない。開業医などが協力して助けになりたい」と話していました。