バイデン大統領 イスラエルを非難 ガザ地区攻撃でNGOの7人死亡

ガザ地区で支援活動を行っていた国際的なNGOのスタッフ7人がイスラエル軍による攻撃で死亡したことについてアメリカのバイデン大統領は声明を発表し、イスラエルが人道支援にあたる人々や住民を十分に保護していないと非難しました。

パレスチナのガザ地区などで、食料支援活動を行ってきた国際的なNGO「ワールド・セントラル・キッチン」は2日、ガザ地区で活動していたスタッフ7人がイスラエル軍による攻撃で死亡したと明らかにしました。

これについて、アメリカのバイデン大統領は2日に声明を発表し、「激しい憤りを感じ、心を痛めている。彼らの死は悲劇だ」としてイスラエルに対して原因を速やかに調査し、結果を公表するよう求めました。

そして「今回の戦闘は多くの人道支援の関係者が犠牲になっているという点で最近の記憶のなかでも最悪なものの一つだ。イスラエルは支援の関係者を守るために十分なことをしてこなかった」としてイスラエルの対応を非難しました。

また、「イスラエルは、市民を守るためにも十分なことをしてこなかった」とも指摘し、人道支援の強化と、人質の解放につながる即時の停戦を求め続けると強調しました。

バイデン大統領は、軍事作戦を続けるイスラエルに、住民などを保護するよう繰り返し求めてきましたが、人道支援にあたる人々の犠牲が相次ぎ、住民の死者数も増え続ける事態に、これまでよりも非難を強めた形です。