国際ボクシング協会の訴え棄却 スポーツ仲裁裁判所

スポーツ仲裁裁判所は2日、IBA=国際ボクシング協会がIOC=国際オリンピック委員会から国際統括競技団体としての承認を取り消されたことを不服とした訴えを棄却したと発表しました。

IBAをめぐっては、審判の不正疑惑や不透明な財政管理など組織運営の問題が相次ぎ、IOCは去年6月、再三、求めたものの改善が認められないとして、国際統括競技団体としての承認を取り消しました。

IBAはこれを不服としてCAS=スポーツ仲裁裁判所に訴えていましたが、CASは2日、「IBAはIOCが求める条件を満たしていなかった」としてIBAの訴えを棄却しました。

ボクシングはこの夏のパリオリンピックではIOC主導で運営を行うことになっていますが、2028年のロサンゼルス大会で実施するかどうかについてIOCは、新たな団体が設立されることを条件にするとして、判断を保留しています。