NY原油市場 先物85ドル台まで上昇 ダウ平均株価は一時大幅下落

2日のニューヨーク原油市場では中東情勢の緊迫化への懸念などから国際的な原油の先物価格が去年10月下旬以来およそ5か月ぶりに一時、1バレル=85ドル台まで上昇しました。ニューヨーク株式市場ではインフレへの警戒感が広がり、ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値下がりとなりました。

ニューヨーク原油市場では原油価格の上昇傾向が続いていて2日は国際的な取り引きの指標となるWTIの先物価格が去年10月下旬以来、およそ5か月ぶりに一時、1バレル=85ドル台まで上昇しました。

背景には、1日にシリアにあるイランの大使館がイスラエルによるとみられるミサイル攻撃を受けたと伝えられ中東情勢の緊迫化への懸念が広がっていることがあります。

また、中国とアメリカで製造業の景況感を示す指数などの経済指標が堅調で、需要の伸びが見込まれていることも価格を押し上げています。

これを受けてニューヨーク株式市場ではアメリカのインフレが根強く、収束に時間がかかることへの警戒感が広がりました。

このため売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値下がりとなり、終値は前日に比べて396ドル61セント安い、3万9170ドル24セントでした。

ダウ平均株価の値下がりは2日連続です。