イスラエル 外国メディア規制法可決 アルジャジーラ停止を主張

イスラエルでは、外国メディアを一時的に閉鎖するなどの規制を可能にする法律が可決され、ネタニヤフ首相はイスラエルに批判的な報道をしてきた中東の衛星テレビ局アルジャジーラの国内からの放送を停止させると主張しています。

イスラエル議会は1日、政府が国家の安全を脅かしているとみなした外国メディアに対して、事務所の一時閉鎖や放送の停止などといった規制をすることができる法律を賛成多数で可決しました。

これを受けてイスラエルのネタニヤフ首相は1日の声明で中東の衛星テレビ局アルジャジーラのイスラエル国内からの放送をただちに停止させる考えを示しました。

アルジャジーラはイスラエル軍の攻撃が続くガザ地区の被害の様子について連日、現地から伝えていて、ネタニヤフ首相は以前から放送内容についての批判を強めていました。

これに対してアルジャジーラは2日「今回の措置は、ジャーナリストの殺害を含むアルジャジーラを沈黙させるためのイスラエルの攻撃の一部だ。このようなひぼう中傷に屈することなく、今後も大胆かつプロフェッショナルな報道を続ける」とする声明を出しました。

国際的なNPO、CPJ=ジャーナリスト保護委員会は「法律はイスラエル国内で活動するあらゆるメディアを閉鎖する権力を政府に与えることになる」として懸念を表明しました。