ロシア軍 ウクライナ東部で防衛線突破ねらい攻勢強める

ウクライナ軍はロシア軍が東部の防衛線を突破しようと攻撃を仕掛けてきたことを2日、明らかにしました。ウクライナ側は撃退したとしていますが、東部で攻勢を強めるロシア軍に対し、ウクライナ側は弾薬不足などを背景に守りにまわっているとみられます。

ウクライナ軍は東部ドネツク州リマンやアウディーイウカなどの周辺で、ロシア軍から合わせて37回の攻撃を受けたものの、いずれも撃退したと2日、発表しました。

リマン周辺ではロシア軍は空からの支援を受けながら、ウクライナの防衛線を突破しようとしたとしています。

ロシア軍はことし2月に、東部の拠点、アウディーイウカを掌握し、その後も東部で攻勢をかけているのに対し、ウクライナ軍は弾薬不足などを背景に守りにまわっているとみられます。

また、ロシア軍は先月下旬以降ウクライナの発電所などエネルギー施設を狙った攻撃も繰り返していて、ウクライナ空軍などによりますと2日にはミサイル1発と無人機10機による攻撃がありました。

このうち無人機9機は撃墜したものの、中部キロボフラード州にある高圧変電所が被害を受けたということで、住民の暮らしへの影響も大きいエネルギー施設への攻撃に懸念が深まっています。