国の重要文化財の縄文土器 地震で倒れ一部欠ける 青森 八戸

2日朝の地震で震度5弱を観測した青森県八戸市では国の重要文化財に指定されている縄文土器が倒れ、一部が欠けているのが見つかりました。

青森県などによりますと、八戸市埋蔵文化財センター「是川縄文館」で館内に展示されている国の重要文化財に指定された縄文土器が倒れているのを職員が見つけました。

この土器は八戸市にある「風張1遺跡」の出土品で内部におもりをいれて立たせた状態でケースの中で展示されていました。

八戸市で震度5弱を観測したけさの地震の後、縄文館の職員が確認したところ、土器は倒れ、縁の一部が欠けていたということです。

八戸市はこの土器を縄文館の特別収蔵庫に保管した上で、今後の対応について県や文化庁と相談しています。

「是川縄文館」の間砂織 副館長は「今回の地震で貴重な重要文化財に損傷が発生したということは本当に残念だ。今後は文化庁の指示のもと対応していくことになると思う」と話していました。